好感度・ロイヤルティを高めたい

“幸せなお節介”の法則

2016年2月14日

 

今回ご紹介する法則は、タイトルの通りいたってシンプル。

 

相手が喜びそうな幸せいっぱいのお節介を仕掛けることで、好感度・ロイヤルティUPに貢献する“幸せなお節介”の法則です。

 

 

駐輪場に戻ってきたら、見知らぬ貼り紙が…そこに書かれていたこととは?

 

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デンマークの、とある駐輪場での出来事。

いつも通り自転車を駐めて、しばらくして戻ってくると…そこには見知らぬタグが。

 

(駐輪違反の注意書きでもないだろうし…なんだろう?)

 

そんな心持ちでタグをめくると、こんなことが書いてあったそうです。

 

 

こんにちは。

突然ですが、自転車がちょっとくたびれているようにお見受けしました。

うちの自転車屋では、お買い得な自転車を各種取り揃えています。

よかったらいかがですか。

 

P.S. 自転車のチェーンにオイルを差しておきました。

Cykelbanditten より

 

 

突然、こんなことされたらハッピーな気持ちになってしまいますよね。

 

デンマークの自転車屋さん「Cykelbanditten」が実施した手弁当のキャンペーンで、街に出て古びた自転車やボロボロの自転車を見かけたら、こんなメッセージを添えて営業して回ったのだとか。

 

 

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すごく素敵な取り組みです。

 

実際に自分の自転車にオイルを差してもらった人はもちろん、この出来事を知った多くの人は、この自転車屋さんに好感を抱いて自転車で困った際にはこのお店を尋ねるのではないでしょうか。

 

 

こんなサービスを受けたい、と先に期待されてしまうと、その期待を上回るおもてなしをすることは、実際はなかなか難しいものです。

サービスに対してお金を払ってもらうのであれば、尚更のこと。

 

しかし、何も期待していなかったところに、半ばお節介ではありますが幸せな気分にさせてくれる施しを受ける。

すると、軽々と想像を超えた喜びに溢れ、感動につながり、相手に対する好感や感謝が芽生えます。

 

 

最近はSNSの発達により、こうした取り組みが単なる賑やかしで終わらず、それまで企業や商品に対して無関心だった多くの人を巻き込み、興味関心や好感を獲得するようなワークする施策にもなり得ますね。

 

 

 

この辺りの取り組みをブランドとして確立しきっているのが、コカ・コーラ

ブランドのコアバリューに「Happiness」を据え、まるでサンタさんのように全世界に幸せをサプライズで届ける施策を継続して実施しています。

 

それはたとえば、ボタンを押すだけでプレゼントが出てくる“Happiness Truck”であったり、

 

 

 

クリスマスの飛行機内に突然サンタが現れてプレゼントを配った“Santa Claus sorprende a pasajeros en el aire”であったり。

 

 

 

コカ・コーラが実施したこの手の事例には枚挙にいとまがないため、ご紹介は2事例に留めますが、これだけのメガ企業が一見すると利益度外視の「幸せなお節介」を継続して続けることで、嫌われないブランド、もっといえば好かれ続けるブランドになっていると感じます。

 

 

この“幸せなお節介”の法則はとてもシンプルですので、他事例を用いてさらに補強する必要はないかもしれません。

が、その他個人的に好きな類似事例を、もう少しだけ以下ご紹介させてください。

 

 

 

▼搭乗前にサンタへのお願いを聞いて、本当に叶えてしまった“WestJet Christmas Miracle”

 

 

 

シーズナリティ的にも、クリスマスはこの法則と相性が良いですね。

こちらはカナダのLCCの代表格であるWestJet航空がクリスマスに実施した、幸せなお節介。

 

飛行機の搭乗前、出発ゲートのスクリーンに搭乗券をスキャンすると、サンタさんが出てきて「サンタさんからの贈り物は何がいい?」と問いかけてきました。

 

 

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乗客たちは、「大きなテレビ!」「アンドロイドのタブレット!」「新しい靴下と下着!」と、冗談半分でも楽しそうにそれぞれ欲しいプレゼントを答えます。

 

するとその瞬間、170名以上のスタッフが一斉に駆け出します。

なんと、乗客たちの願いを本当に叶えるために、彼らが飛んでいる間にプレゼントを全て買い、空港に降り立った時にプレゼントしよう、という企画でした。

 

 

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僕はこの動画を観て、思わず涙ぐんでしまいました…。

 

何より、従業員が仕事としてではなく、お客さんひとりひとりを本当に喜ばせようと楽しんでやっているのが本当に素敵です。

この取り組みは大盛況で、継続してクリスマスの時期に行われているようです。

 

 

 

▼WiFi+αをプレゼントして新規顧客を獲得した“空飛ぶお店”

 


最後は少し角度を変えて、韓国のスーパーマーケットが実施した事例を。

 

どこの国でもそうだと思いますが、韓国の方々も、日用品を買うスーパーであれば近所で探したいもの。

しかし、それも度が過ぎれば、少し遠いだけでお客さんに選んでもらえない原因にもなります。

 

「距離の離れたエリアにいる見込み客を新たに獲得できないか?」

 

そんな着眼点から実施したプロモーションが、“空飛ぶお店”

コッチに来ないなら、コチラから行けばいい、ということで、移動ショップともいえる巨大バルーンを制作して、見込み客の多そうなショッピングモールやオフィスビルの中に出張っていきました。

 

 

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このショップ、中には市民が無料でWi-Fiに接続できるよう“Wi-Fiルーター”が内蔵されていたんですね。

 

バルーンには大きく『Get Wi-Fi,Get Items.Free』と記載されており、このWi-Fiに接続すると、スーパーマーケットのクーポンをダウンロードすることができます。

そしてそのままオンラインショップに誘導し、ショッピングを楽しんでもらうという仕掛けでした。

 

 

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この施策によって、オンラインショップの売上は前月比157%増加し、モバイルアプリのダウンロード数も1ヶ月間で5万人増やすことに成功したとのこと。

さらに、実店舗でも前年同月比9.5%増の売上を達成したといいます。

 

 

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ただ単に幸せなお節介をするだけでなく、こっそりと自社アピールを入れこむことで、ビジネスとしてもきちんと成果に繋がる。

 

 

そんな可能性も秘めた、“幸せなお節介”の法則のご紹介でした。

 

 


 

※その他の類似施策は、以下URLにまとまっていますのでご参考ください。

アイデアの補助線(Pinterest)| 幸せなお節介 の法則

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Comments

  1. “日常の覗き見”の法則|アイデアの補助線

    2016年2月15日 at 6:42 PM

    […] “幸せなお節介”の法則でもご紹介しましたが、コカ・コーラは、「Happiness」 をブランドのコアバリューに置いた様々な施策を行っています。 […]

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