商材に別の光を当てて生き返らせたい

“ネガポジ変換”の法則

2016年2月3日

 

商品やサービスによっては、なかなか魅力が感じられなかったり、どうしても嫌な印象がつきまとってしまったりすることもあります。

そうした場合、何かしらの手を打つことで、既存の価値を改めて、別の価値を持つものへと転換していかなけらばならない時もあるでしょう。

 

そこで今回は、いっそネガティブな印象をポジティブなものへとガラリと変えてしまうような“ネガポジ変換”の法則をご紹介します。

 

 

なぜ、どこも開けることのできない鍵が “1本5000円” で売れるようになったのか?

 

key

 

 

とある雑貨屋さんのお話。

 

世の中にはたくさんの鍵があり、中には“開けるべき扉や錠”とはぐれてしまい、使い道なく古びれてしまった鍵がたくさんあります。

そうした鍵が、普通なら使用価値がなくなってしまったので、単なるアクセサリーや小物にして売りに出されるのが常でした。

 

 

しかし、この雑貨屋さんは違いました。

 

アクセサリーや小物にするのは変わりませんが、商品を紹介する際に、こんなPOPをつけたのです。

 

 

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「『ヴィンテージ・キー』古い鍵、この鍵で世界のどこかの扉が開くかもしれません。携帯ストラップ、キーホルダーなどさまざまな使用方法をお楽しみください」

 

 

ただの鍵ではなく、“世界のどこかの扉が開くかもしれない”という、まことしやかな物語を匂わすことで、まるで宝くじのような夢を与えたのです。

 

さらに、“1本5000円”という価格が、いつか何か貴重なモノを手に入れられそうな確からしさを与えています。

 

「もうコレには価値はないのだから」と割りきってしまうのではなく、そこからポジティブな意味を見出し、付加価値にかえてしまう。

とても素敵な例だと思います。

 

 

このような発想の転換で商品が売れるようになった例は、他にも聞いたことがあります。

例えば他の雑貨屋さんでは、

 

・売れ残った黄色いハンカチに「幸せの黄色いハンカチ。宝くじを包んで西の方角に置いて下さい」とPOPをつけた

 

・売れ残りのくまのぬいぐるみに「超かわいくないクマ!でも性格はいいやつなんです」とPOPをつけた

 

・耳を破損したネコの貯金箱に「3月3日のひな祭りで事故に遭いました。耳を少し怪我しましたが、元気になりました。こんな私を可愛がってくれる飼い主さんを探しています」とPOPをつけた

 

といったネガポジの転換で、いずれも商品を完売させたと聞きます。

 

 

他にもいくつか、“ネガポジ変換”の法則に該当しそうな例がありますので、以下見ていきましょう。

 

 

 

犬のうんちをポジティブなものに変えてしまった“Dog Pookies”

 

 

 

犬は人間にとって素晴らしいパートナーですが、生き物である以上、どうしてもネガティブな問題がつきまといます。

 

それは、一部の無責任な飼い主による「犬のうんち」の放置問題。

 

 

そんな問題に目をつけたスロベニアの犬専用ベーカリー・HOV-HOV dog bakeryは、驚くべき方法でこの問題の解決に挑みました。

 

なんとそれは、“ペットフードのクッキーに、胃や腸で消化できない「花の種」を埋め込むことで、栄養分をたっぷり含んだ犬のうんちを土壌にして花を咲かせてしまう”というもの。

 

 

犬1

 

犬2

 

犬3

 

 

犬のうんち、といえば、禁止の看板を立てるなどして対策を考えそうなものですが、なかなかルールを守らない人は注意書きなんて無視してしてまいますよね。

 

散歩の行動を変えるのではなく、エサやりの行動を変えさせることで犬のうんちをポジティブなものへと変えてしまう、という発想には度肝を抜かれてしまいます。

 

 

なお、犬つながりで他の事例も以下ご紹介。

 

 

▼雑種を「希少種」と捉えて捨て犬を救った“UNIQUE BREEDS”

 

Caso: Territorio de Zaguates from GARNIER BBDO on Vimeo.

 

 

コスタリカで捨て犬を助ける活動をしているNPO「Territorio de Zaguates」は、シェルターに持ち込まれる犬の9割以上が雑種だということに目をつけました。

 

そこでテレビ局に働きかけて、一匹一匹の雑種のユニークさを専門家が解説する番組やドッグショーといったイベントをつくりあげてしまった、という事例です。

 

 

 

これまでご紹介してきた事例を通して言えること。

 

それは、短所は、捉え方次第では長所になるということではないでしょうか。

 

 

なかなか見落としがちな観点ですので、魅力がないといわれがちな商品やサービスを売らなければならない際には、ぜひ一度考えたい切り口です。

 

 

yodarekake

 

 

ちなみにこちらは、赤ちゃんの服の汚れをアートに変えてしまう、よだれかけ。

 

キュートで素敵ですね。

 

 


 

※その他の類似施策は、以下URLにまとまっていますのでご参考ください。

アイデアの補助線(Pinterest)|ネガポジ変換 の法則

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